頻尿になる原因はいろいろあります。いくつか紹介しますので、知識を深めるために役立ててください。
過活動膀胱
膀胱のスペースに余裕があるのに膀胱が収縮し、尿意をもよおす病気です。脳卒中、パーキンソン病、前立腺肥大症、加齢が原因になるほか、原因がはっきりしないものもあります。
トイレに間に合わず失禁することもあります。尿が十分溜まっていないため1度の排尿量は少なく、トイレにいく頻度が高まります。
残尿
尿を排泄したあとも膀胱に尿が残留するのが特徴です。前立腺肥大症が原因の排尿障害の悪化などにより残尿の症状が引き起こされます。症状があると膀胱内に尿を溜め込めるスペースが狭くなるため、1度に尿が出る量は減り、排尿頻度が高まります。
尿路感染
膀胱炎、前立腺炎などの尿路感染により、頻尿の症状が引き起こされます。尿路感染のなかには頻尿のほか、下腹部痛を伴うものもあるのが特徴です。
病気
糖尿病、膀胱がんの一症状として頻尿が引き起こされることがあります。たとえば糖尿病の場合、尿の量に異常はなくとも、トイレにいく頻度が高くなるのが特徴です。
心因性
病気が原因ではなく、排尿量にも障害がないのに、トイレにいく頻度が高まるのが特徴です。昼間活動しているときだけ頻尿になり、就寝中や起床時は症状があらわれません。
その他
水分の摂り過ぎ、利尿作用のある薬、冷えなどにより起こる頻尿もあります。
上記の頻尿の原因にはノコギリヤシやイソサミジンなどの成分が効果的とされています。
頻尿の種類
一口に頻尿といっても、複数の種類があります。代表的な頻尿の種類を挙げますので、参考にしてみてください。
多尿
高血圧や糖尿病といった病気のほか、水分を摂り過ぎることで尿量が増加するのが多尿です。また、尿量増加は心不全の治療に用いられる利尿薬によっても引き起こされます。
残尿
糖尿病や脊髄疾患、直腸や子宮などの手術を受けることで、膀胱を司る神経に異常が起こり、排尿障害によって残尿になります。
残尿になると膀胱内のスペースに余裕がないため、すぐに尿が膀胱内でいっぱいになり、尿意をもよおすことになるのです。
過活動膀胱
膀胱内が尿でいっぱいになっていないのに膀胱の収縮が起こり、尿意をもよおすのが特徴です。パーキンソン病、脳卒中、前立腺肥大症、老化現象が原因となって起こるほか、原因が明確でないものもあります。
尿路感染
尿路感染には膀胱炎や前立腺炎などにより膀胱が刺激されて、尿意をもよおすようになります。また、尿路感染のなかには間質性膀胱炎と呼ばれるものがあり、頻尿の症状のほかにも膀胱がいっぱいになると下腹部の痛みをともなうようになるのです。
心因性頻尿
膀胱、前立腺、尿道に病気が引き起こされているわけでもないのに、トイレのことで頭がいっぱいになります。また、尿の量は正常のままであるのが特徴です。何回もトイレにいきたくなりますが、夜眠っているあいだや朝目が覚めた際には頻尿の症状が起こりません。